Yogi's 550 F (2nd)

ポーランドの Yogi さんからの二通目のメイルです。 (一通目は こちら にあります)
頂いたのは 2009 年の 12 月です。Yogi さん、怠慢でごめんなさい。


さて、私は最終的にホイールについてはやめて、単純なエンジンスタンドを作ることにしました。 結末は写真のとおりです。前脚は溶接、後ろはネジ留め。 残念なことに写真では電装と他のアクセサリーが見えませんが、燃料ボトルのフックが芝刈り機のハンドルそっくりで、完璧にフレームにおさまったのが自慢です。

残念にも、エンジンを新しいピストンセットで回すとまたモクモクと煙が出ました。何人もと話しましたが、彼らはエンジンを組んですぐはオイルが出るのが常なので、煙が良いのか悪いのか確定できない、と言いました。 ちょっと悩ましかったのですが、その間私は近くのホンダの代理店から新しいピストンリングが買えると知りました。 新しいリングを買って全部をサービスで組み直すのが解決になりそうでした。

それをポーランド最大のインターネット・セールス・サービスでで見たのは六月の終わりでした。 1984 年型、完璧なビジュアル、5万キロメートルという完璧なCBXでした。 そのうえ私の住んでいるところから 100Km しか離れていません。三年に及ぶコンスタントなサーチと、いろいろな広告に投資した結果、こんなに近くでほぼぴったりのものを見つけたのです!!!
これって運命???

翌日、私は一日仕事を休んでそれを見に行きました。素晴らしかった。ばっちりクロームメッキ、きれいな塗装(残念ながらハウジングはガレージでのちょっとした事故のために新しくされてましたが)、タンクの文字(訳注:コーションマーク?)すら無くなっていませんでした。 4 in 2 のエキゾーストは純正の輝き、錆の徴候もありません。 エンジンはスムーズに、冷えている間ですらスモークなく回っていました。 こんな古いバイクにしては信じられないことに、オイルパンの下はグリースやオイルもありません! 私はオーナーに幾らか前金を払って、数日のうちに取りに戻ると約束しました。

二年ぶりのCBXのドライブは素晴らしい気持ちのものでした。たとえそれがとても暑くて、ヘルメットが小さすぎてとてもかぶり心地が悪かったとしても。もちろんガレージでこのミラクルのために幾つかガレージで直しましたが。 二週間のうちに、私はタイヤを新品のブリジストン Battlax BT45 (フロント 100mm、リア 120mm)に換えました。このタイヤのコーナーでの挙動はなかなか満足いくものでした。 誰にでも勧められますね! (それを済ませてバイクを取りに行くと、メカニックはエキゾーストを 4 in 2 システムに換えるときは丸ごと分解する必要があるよ、と有り難く教えてくれました。:/) クラッチもすり切れていて、最高速はタンクに伏せて 140Km/h (座り直すと急速に下がる)でした。 いつでもメカニックは私のバイクとそのコンディションに驚いてくれましたけどね。。。 (クラッチを)交換した後は 160-170 km/h に届きました。ただもうそんなに速く長時間走らせることはしませんでしたが。エンジンの安全のためにね。

1600Km あちこち興味のあった場所を訪問し、その道々と自分の素晴らしいバイクを楽しんだ翌月。夢が実現して、私は世界一幸せな奴だったと思います。 私の忍耐と判断は報われたのです。 乗る前にはいつもオイルレベルが最大ラインとなるようチェックしましたが、このバイクが保持すべきところ以上にオイルを食うことが無かったので難しくありませんでした。 いつも、すべてが順調でした。熱を持った時のセルモーター問題、このモデルでは非常に共通のものと思われる問題以外は。



すてきな時間をありがとう CBX。

ある、とても暑くなった日に、片道200Kmほどの長い旅に出ました。目的地にあともうすこしのところで、エンジンから妙な音がしました。 なんとか家までゆっくり、注意深く走らせて戻りましたが、どうもシャフトかそのベアリングのようです。 エキゾーストシャフトが非常に悪いダメージを受けたというので、ヘッドをスペアのものと交換しなければなりませんでした。 エンジンのボトムは確認していませんでしたが、それで何が起きるのか見てみたかったのです。 新品の CBX は六週間しかもちませんでした!;((

ともかく:どうなったというと。 CBX はとても素晴らしいのですがしかし古く、欠陥のある構造だと言わざるを得ません。走らせるのも、排気も、振動と音もとても素晴らしいのですが。 特に私のようにほとんどパーフェクトのものを持っているのなら、新しい単車のことを考えてしまいます。どれでも望むものを買うことができる。でもすぐにそんなバイクはない、という結論にたどりついてしまいます。 アナログのスピードメーターの代わりにLCDディスプレイがついた今どきの単車のことを考えると、触媒とフューエルインジェクションシステムがついてて、バイクをスムーズに、振動なしに走らせてくれます。でも悲しい。何か美しいものが終わってしまった、何かが過ぎ去ってしまった事を理解してしまって、悲しいのです。 いま、CBX のような、特に壊れたバイクを販売するのが簡単でないことは判ります。そのため私は次の春にこれを直しはじめようと思います。それまでに売れなければ。 恐らくもう少しは乗るでしょうが、今までと同じではないでしょう:私の CBX に対するパッションと愛情は死んだのです。 これは信頼できないバイクです。何が起きるか判りません。私は永遠に修理し続けたいか?と自分に問わなければなりませんでした。何ヶ月か前ならそうしたでしょう。私は理想主義者で、夢を信じていたからです。今はそうでなくなってしまいました。

(jogi997@o2.pl)
Dec, 2009


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