今年のちょうど私の CBX 550 のレースシーズンも終りました。 そこで皆さんとそのことを分かちあうのもいいかと思っています。
まあ頑張ってる私の写真でも見てください。
レース用 CBX というのはそんなにお勧めできるもんじゃないです。 簡単に速くなるようなアフターマーケットなどもないし、私もレースのために いじる経験なんてありませんでした。それでも CBX を使うことに決めた理由は、 カナダドルで $500 だったのと、スペアのバイクを持っていたことくらい でしょうか。
5 年ばかり主に NT650 でレースをやっていたのですが、
ただちょっとひどいクラッシュをやったのと、レースを続けるには地元に
コースが無い、ということで止まっていました。
地元のクラブが去年再生したので、また戻って来ざるを得なかったという
ところ。そのための CBX というわけ。
(訳者:NT650 は Bros 650 ですね。輸出名は Hawk かな。)
シーズン初期はノービスでした。これは悪くない。
でも何回か予選を終えて最初のレース、ちょっと命の危険を感じました。
四六時中レッドフラッグが出てるんだから!
ノービスクラスで古いバイクなのは私ひとりでした。
集団をコーナーで抜いてはすぐ抜かれ、次のコーナーでまた抜かないといけない
という状態です。R1 や RC51 はストレートでチョイと抜いていきますからね。
(訳者:RC51 は VTR1000, R1 は YZF-R1 でしょうか?
かなりクラスが違いますが。)
私はオフィシャルと話をして、F3 クラスに変えて貰いました。 ちゃんとレースになりましたね。 RZ400, FZ400, CR500, RS 250 などと戦っていて、クラッシュしない限りは いつもその中間あたりでやってます。 (今年は三度ほどクラッシュしました。)
バイクは基本的にストック状態で:
何が一番印象的だったかというと、その扱いやすさですね。 レース用にいじった NT650 より速く走れています。 F3 クラスでは実に強く、来年の初勝利のために新しい心臓を手に入れないと いけないと思っています。
少し良く冷えるように手を加えたブレーキは素晴らしい状態です。 オリジナルのパッドとその設定はオーバーヒートしがちで、フェードすると レース後半どうにもならなくなります。 Ferodo のパッドを使い、小さいスクリーンを外すことですべてが一変します。 いまや問題はせいぜい Ferodo は温まるまで全然食いつかないことくらいです。 ファーストラップの第一コーナーまではこのことを忘れないようにしないとね。
アンチダイブ機構も効かないようにしています。 ステップを擦るほど傾いている状態でブレーキをリリースしたとき、コーナーの 一番奥あたりで車体をひっくり返すような挙動をするのです。
良い事ばかりではありません。 幾つかバイクを後退させることがありました。 今年、エンジンを二つブローアップさせました。 #3 コンロッドのビッグエンドが自己破壊していました。 今年の冬、クランクとロッドに目一杯注意しながらエンジンを組み直してみる つもりです。 クランクシャフトの研磨と鏡面加工を注文中です。
クラッシュのひとつはステップをひきずってタイヤをトラックから引き離して しまったからです。右側の排気管もひきずります。 今年はコーナリングのクリアランスをもう少し広げるように工夫してみるつもり です。
セッションのあとはほとんど毎回、競った相手や観客からよくやったとコメントを もらいます。 その近所のコースは非常にタイトで、そこでは馬力はたいしたアドバンテージ にはなりません。 私は CBR600 なんかと闘い、何度か彼らにリアホイールを見せて驚かせています。
Stan Pavlov
winchesternoguns@aol.com
October, 2003