ライフログと自分のためのAI

自分の記憶と、自分のためのAIとの対話。

一年前の Hiromi Yuzuki さんとのやり取りを読み返すと、なかなか面白かった。いまちょうど後半に出てくる自分のための AI を提言していた竹岡さんと一緒にやることがあるので、なんだか運命(おおげさな)を感じたので Note にまとめとこうと思う。

Hiromi Yuzuki updated her status.
October 23, 2016
ふらっと入った古本屋で、中学校の時呼んでたコミックス、日渡早紀の「ぼくの地球を守って」を見つけて、そこから「あの漫画っていまどうなったんだっけ!?」っていろいろ本棚探し始めたんだけど、この行動が、今はまだ電子書籍で出来ないんだよねぇ。カラオケみたいに「あなたが16歳の時に、花とゆめで連載されていた漫画」とか検索できたりオススメされたりしたら、絶対読んじゃいますけどね。いや、わたしが知らないだけで、既にあるのか…?
https://www.facebook.com/hiromi.yuzuki/posts/1219792288083925

以下、October 23, 2016 の僕の post。

Yutaka Yasuda shared Hiromi Yuzuki’s post.

October 23, 2016
この話、僕にとってはかなり刺激的というか面白い話題で、いろいろと考える。とりあえずライフログと、個人のためのAI、かな。。
(例によってツラツラと書く。。。)
https://www.facebook.com/yutaka.yasuda/posts/10208632473262123

Yutaka Yasuda

(普通に何らかの形で弓月さんが直接的に書いていたような検索が可能になる(なっている)コトはまあ置いといて。)
この検索、ようするにパーソナルな空間からの検索、と僕には読める。すると
「あなたが16歳の時に、花とゆめで連載されていた漫画」

「ワタシが16歳の時に、花とゆめで読んでいた漫画」
という問いに置き換わるわけだけれど、ライフログはこれを直接的に可能にする可能性がある(へんな日本語)。

このときパーソナルなことが検索キーになる。「春に何度も何度も読んでいた」「買ったら一番最初に読んだ」などなど。「あの時コーヒーこぼして読めなかった一話があるんだよね」とかも。そういうことで検索したい。
そしてそう言うことでオススメされたら絶対買ってしまう。(@_@)
October 23, 2016 at 10:16pm

Hiromi Yuzuki

簡易的なものならばデータを入力すればいいと思うのですが(それこそカラオケのように)Amazonのプロダクトのオススメは精度が高いのに、読み放題とか電子書籍のオススメはイマイチなんですよね…
もちろん「中村うさぎが好きなら、マツコも好きだろう!」とか「ラノベ読んでるならこれも好きだよね!」ってオススメをしたくなる(そういう分類分け)の気持ちはわかるんですけども、やすださんがおっしゃるように、本はとってもパーソナルな思い出に紐付いてるモノなんですよねぇ。
これって音楽でも同じで「1996年にJKだったあなたが、渋谷で聞いていただろう音楽」とかがいちばん、胸に刺さるはずで、そういうサービスが「私たちの味方」と思われる気がします。で、そのためにパーソナルな思い出やデータを提供するのを、人はあんまり嫌がらない気がします。
October 23, 2016 at 10:23pm

Yutaka Yasuda

おもしろいコメントをありがとうございます。電子書籍のオススメがイマイチだと感じるのは、そのオススメ自体が外しているわけではなく、本や音楽は、そのモノ、ではなくコト(体験)に重みがある、と。(Amazon で買う普通のモノたちと較べて)
そうした推薦は、ライフログのひとつの入り口(動機)になる可能性があるってことですね。。。
(ライフログはモノを記憶するものだと思いがちですが、間違い無くコトを記憶するものだから。)
October 23, 2016 at 10:32pm

Hiromi Yuzuki

ですです。たとえば「欲しくて何度も本屋に通ったけど、高くて買えなかった鉱石の図鑑」、いまオススメされたらきっと買う。他にもカップルアカウントへ「学生時代のあの時には買えなかった指輪を婚約指輪に」のオススメ、「憧れのお姉さんの付けている香水」…おっと、なんかどんどん気持ち悪くなってきましたねw
October 23, 2016 at 10:35pm

Yutaka Yasuda

気持ち悪く!あははは。
October 23, 2016 at 10:36pm

Hiromi Yuzuki

「あの時買えなかった袋綴じ」でもいいですよw AIが「裏」と「表」も管理してくれたらいいですねぇ。「あ、これ表アカなんでアダルト買うのはまずいですよ!」とか笑
October 23, 2016 at 10:38pm

Yutaka Yasuda

やめぃ。(^_^!)
October 23, 2016 at 10:38pm

Yutaka Yasuda

気を取り直して。。。
先に書いてはった「渋谷でJKのあなたが聞いてた曲」が刺さる、って話ですが、それが刺さるのは、本当に弓月さんが渋谷で音楽を聴いていた(あるいは「渋谷に居た」「こんな音楽を聴いていた」という)データを彼ら(誰だ?)が持っているからですね。。。
たとえば iPhone はそういうデータをガンガン集めることができるわけです。「Apple が楽曲を推薦するためにあなたのリスニングデータを提供する (ON/OFF) 」というスイッチがつく、と。
これは確かにその「気色悪さ」につながるわけですが、実はそこがおもしろい、と思いました。
つまり弓月さんが挙げた「本を薦めてくれる」だけなら「気色悪さ」より「私たちの味方だ」と認識してもらえるかもしれない。そういう限界線?を指しているかもしれない、と。オモロい。
October 23, 2016 at 10:40pm

Hiromi Yuzuki

そうですね!音楽のセレクトに対して「これはあなたの経験や体験にそうものですか?」のYES/NOがあるだけで変わりますね。
で「私たちの味方だ」の条件はカルチャーを正しく理解している(ように錯覚できる)ことが必要かと。現時点ではキュレーター(プレイリストを作る人)がその役目ですが…たとえば今後、マガジンハウスが持っている膨大なカルチャーのデータを覚えたAIがいて、そのAI君がDJになって、自分のパーソナルデータを照らし合わせて音楽かけてくれたら、そりゃメロメロになるぜ!って感じで。
October 23, 2016 at 10:45pm

Hiromi Yuzuki

この動画の制作チームにはマガジンハウスさんが(たぶんいる)と思うんですが、こういうデータを持ってるAIは、絶対的に若者の、そして「過去若者だった人」の信頼を得られると思います。
http://www.beams.co.jp/company/pressrelease/detail/85
BEAMS 40周年記念プロジェクト始動 第一弾『TOKYO CULTURE STORY…
BEAMS.CO.JP
October 23, 2016 at 10:47pm

Yutaka Yasuda

見ました。ちょっと凄いビデオですね。バスバス刺さる人も多そう。
(僕は見ての通りでファッションやらカルチャーがサッパリな理系オタク少年→オッサンなので冒頭戸川純に驚いて最後小松菜奈に持って行かれたくらいですが、、)

話を戻して、最初に挙げたもう一つのこと。つまり「個人のためのAI」。
およそ弓月さんがうまく語ってくれたようにも思うのだけれど(つまり僕が面白い、と思った事は弓月さんの元の投稿とは少しズレたことだ、と思ったのだけれど、そうでは無かったようで)、僕はパーソナルな検索をはやく実現して欲しい、と思ってる。
つまり今おおはやりな「検索」は「多くの人に役に立つ検索」で「自分の知らないことを調べる」ものだけれど、もうそれは良い。俺の役に立つ検索が俺は欲しい。そこで人工知能だ。
と 10 年くらい前に竹岡さんが言うてはった。その時、アタマの足りない僕は話の全容がつかめず、ちょっと面白い、くらいにしか思わなかったけれど、やっぱり竹岡さんはかなり本質的なことを言うてはる。凄い人だなあと繰り返し思う。(@_@)
で、弓月さんのこの投稿を見て、ああ、そうそう、そういう話あったよなあ、と思い出した次第。
結論:SNS ってステキだ!
October 23, 2016 at 11:11pm

Hiromi Yuzuki

検索に技術がいるあたりで、めんどくさいですよね。「ググる」って。私の役に立つ内容しか検索で出てこなくていーい!そこで人工知能です(‘ω’ )ね!
SNSって素敵ですw
October 23, 2016 at 11:13pm

Yutaka Yasuda

いじょ。お付き合いありがとうございました。
弓月さんと話すのはこれが二回目?ってことかな?面白いです。
また相手してください。(^_^)//
October 23, 2016 at 11:17pm

Hiromi Yuzuki

(編集註:ここでスタンプが入るが、難儀なことに Note に画像を入れると馬鹿でかく拡大してくれてかわいらしさが一切消えてしまうのでナシとする)
October 23, 2016 at 11:28pm



Yutaka Yasuda

2017.10.23