10G-T はよおいで

なかなか10G-Tが流行らない。

大原雄介の最新インターフェイス動向 10GBase-Tその3
ふとtwitterで見かけてこんな記事を読む。(今頃・・・)

この記事の後半には2014年までは10G-Tはサーバ用のみで使われる、とある、が、僕は 1000BASE-T が立ち上がった頃を覚えているけど、この時はDELLあたりが載せたんだっけ、あっと言う間に広まった。当時はまだスイッチも高かったけど、中程度PC(とMac)にどんどん先行して載っていった。

結局オンボードに載ったらあっと言う間、というのが僕の印象。つまり1Gbpsを充分に使う(使い切る)ような人は滅多にいなかったが、100Mbpsは越えてしまうという状況が普通にあったからだ、と理解してる。つまり記事にあるような10Gbpsを「必要とする」という仮定は「10Gを使い切る」ではなく「1Gを超える」ラインで引くのが良い、と思う。そして現時点で1Gはたやすく超える。

僕は2009年からAristaを訪問しているけれど、彼ら(というかAndy)も Intel が 10G チップをオンボードで広めてくれることを待ち望んでいる。僕も 1G over 超えちゃったよ気分なのでそれ以来待ち続けている。

で、この記事では2011年半ばからIntelがどんどん載せていく(『典型的な卵と鶏状態であるが、これを破るためにIntelは先行して10GBASE-Tのインフラをバラ撒く、という決断をした』とある)とある。

上の通り、僕の仮説では「1G は超えた。オンボードに載ればあっと言う間」と言う事になるので、さて夏頃からどどどんとこのあたりが動くのかな、と期待している。。。。

が、この記事は「使い切れない」側のライン引きのようで、2014年まではサーバ用途のみ、という予想で終わっている。まあ「一般家庭とSOHOに降りてくる」のがどの価格帯でどの普及率なのかは極めて幅広い解釈が可能なので何とも、なんだけれど。

いやあ、オンボードに載ったらあっと言う間だろうなあ、せいぜい一年で普通のものになるかなあ、と、僕は思う。まあ同じく「非常に曖昧」な話だけれど。

まあ期待しましょう。はい。 はよこい。10G-T。

(2018年11月追記。いま10G-Tは非常に普通のものになった。サーバ以外のマシンの10G-T採用でインパクトがあったのはやはりApple、それも iMac でだった。)



Yutaka Yasuda

2011.02.22