Cinema Review

Super 8

監督:J・J・エイブラムス
出演:ジョエル・コートニー、エル・ファニング

自主製作 8mm 映画を撮っていた子供達は軍の貨物列車の事故に居合わせる。SFというか、怪獣映画。

舞台は 1979 年。題名はそのまま 8mmスーパーのこと。なんというか少し懐かしい感じのする時代。いまほど末端の情報が一瞬で世界を巡るようなことがなく、自分達が知らないことがたくさんある、と思っていた時代。
監督は 1966 年生まれだから、僕は彼の時代感覚がなんとなくわかる。彼にとっての 79 年は、この作品の少年少女らと同じ年頃だ。つまりこれは彼の思い出話なんだ。

いろいろあるが、この作品はもうただただエル・ファニングのためだけに見るものだと思えば良い。全体に暗い絵の中で、彼女が出てくるだけで画面が生き生きとしてくる。
もうこうなると、これも含めて監督の思い出をそのまま焼いたとしか思えない。
なんというか趣味的な作品。メジャーに配給するようなものではないと思う。好きだ。

Report: Yutaka Yasuda (2014.01.23)


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