モテキ

監督：大根　仁
出演：森山　未來、長澤　まさみ、麻生　久美子、仲　里依紗、真木　よう子、リリー・フランキー

誰もがその人生において一度「モテ期」を迎えるという。

とても邦画らしい作品。こういう雰囲気はやはり邦画で無いと出ない、というか見ているこちらが恐らく受け入れることが出来ないと思う。とても鈍くさい主人公を軸に、物語はどんよりと流れるが、まるで躁鬱症のようにあるときパッと突き抜けた描写になる。作中のダンス・シーンなど、観客と一緒に映画を楽しんでいるようでとても良い。
『百万円と苦虫女』もそんな鈍くさい感じと突き抜けた感じの混ざった面白い作品で、僕はこのあたりの世代（といっても幅広いが、いわゆる日本映画の重鎮な人たちよりは遥かに若い層）の作品が好きなように思う。

僕は映画しか見ていないのだけれど、その前のドラマの続き（でもないのかな？）だということを今初めて知った。テレビドラマを見ていなくても充分楽しめる、うまくまとまった良い作品だと思う。
なお一般には長澤まさみがよく取り上げられるが、本作ではむしろ麻生久美子がなかなか良かった。ファンな人にはオススメ。

Report: Yutaka Yasuda (2014.01.23)