高校生になったAndyはもうオモチャでは遊ばなくなっていた。大学への進学のために彼は家を離れることになる。オモチャ達は捨てられてしまうのだろうか。
キャラクターが一気に増えた前作『Toy Story 2』から打って変わって、今作は懐かしい顔ばかりになってしまう。ウッディの彼女、ボーまでいなくなってしまった事に僕は驚いたが、理由は今作がアドベンチャーだからだ。走る走る。彼らは全員で冒険の旅をするのである。
この全員で、というのが今作のテーマだった。決して離れない、仲間は皆一緒にいるんだ、という、ものすごく人間くさいメッセージがコンピュータ・グラフィックスによって作られた画面で、生命の無いオモチャを通して発せられるのだ。そして僕はこのメッセージにヤラれてしまった。泣けるのである。ゴツい3D のメガネの内側でダラダラと泣けるのである。
三作目ともなるといろいろとお決まりがあって楽しい。
例によってバズはおかしなことになっている。一作目は自分をオモチャだと信じない滑稽な宇宙戦士だった。またトラブルメーカーであり、物語を引っ張っていく役だった。二作目ではウッディを助けに行くカッコいい役のはずが途中で偽物が現れてコメディアンみたいだった。今作では遂に一度リセットされ、記憶をなくしてしまう、、だけならまだしも何だかおかしなメキシカンになってしまう。
軍曹が相変わらずカッコいいとか、やっぱりスリンキーはウッディと一緒だとか。
そして僕が大好きなエイリアン。いつも何も考えて無くて、ただただ幸せそうな彼らが今回は最後にクレーンを操作して皆を焼却炉から救う。こういうのはシリーズを踏まえて出せる展開だと思う。
しかしやはり Toy Story はウッディとバズのバディ・ストーリーなのだ。いつも二人は力を合わせて難局を切り抜けてきた。もちろん今回もそうだ。良いテーマだと思う。
第一作が 1995 年。15 年を経て PIXAR はこんなにも良い作品を僕らに提供し続けている。技術的なトライも、ストーリーも、何もかも合わせて、よくやってきたと思う。感謝だ。PIXARがあってよかった。
余り書けない。もう、ただボロボロと泣いてくれい。