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モントリオールで発生した連続殺人のために、現地警察が FBI 心理分析官を呼んだ。
アンジー。美人だと思う。冒頭、ちょっと背筋の凍るシーンがあるが、その後の彼女の登場シーンでまずあの唇が映る。ああ、アンジーだな、とわかる。なかなかよく心得ているね。監督くん。
そう、『ボーン・コレクター』に味をしめて、また女優さん目当てに見たわけです。内容もそれなりに良さそうな感じがしたから。（劇場で予告編を見た）
（ちょっとこれ以降はネタバレ部分があるので未見のひとは読まない方が良いかも知れない。）
キャストにイーサン・ホーク、キーファー・サザーランド、チェッキー・カリョ、ジャン＝ユーグ・アングラードの名前が並び、それもまた僕の背中を押した要因だった。他人の人生を乗っ取りながら、次々と姿を変えるサイコ・キラーは一体誰だ？という意味で。ところが困ったことにこの陣容にもかかわらず、はじめから誰が犯人なのかはっきり分かる形でキャストされている。刑事、刑事、第一目撃者、それに絡む男、ではお話にならない。途中でいつも悪人がよく似合う（最近『24』シリーズでいいもん役をやっているが彼は普通悪役だよね）キーファー君がかき混ぜようとするがもう間に合わない。実に分かりやすい受け皿の上で話は進む。困った。いまひとつだ。（例によって情報ゼロで劇場に行っているので、これらのことを見ながら考えている、という状況。）
ただそれにも拘わらず、アンジーは良く映えていた。映画女優さんとしての質感というか、存在感がある。彼女は虹彩がなんというか明るくよく目立ち、僕はそれをじーっと見てしまう。（僕はカラーコンタクトをしているひとに会うと、その瞳をじーっと見てしまう。単なるコンタクトをつけただけの人も、ときどき黒目の周囲に同心円（レンズの端）を見つけてしまったらもうおしまいだ。じーっとそこばかり見て話してしまう。）
彼女の細い体の線と、しかし強い芯、少しマニッシュな衣装と、けれどもゴツくない立ち姿、そういったもののコントラストが良い。日本の女優さんで誰ができるかなあ。（黒谷友香などが思い浮かぶ。）
もうしばらくすると『ツイステッド』がはじまる。『氷の接吻』に味をしめて、またアシュレイ・ジャッド目当てに見に行きそうだ。