赤い弾があるという。悲しみの弾は青、憎しみは黒、おびえは黄色。どんな気持ちで撃てば赤い弾が出るのだろう。
二年前に『害虫』を見たときの宮崎あおいは 13 歳の役だった。今回は 20 歳の役。現在 18 歳。おもしろい女優さんになりそうな気がする。永瀬君もいったい何歳なのやら。年齢不詳の俳優さんだ。『ジョゼと虎と魚たち』でちょっと目立った新井君、この手の映画の脇でよく出てくる岸辺さんと、結構おもしろい並びだ。
で、内容はというと、うーん僕にはぐっと来なかった。邦画を見慣れていないわけではないと思うのだが、どうも乗り切れない。俳優陣も悪くなく、構図や絵柄に面白いものが揃っていたと思うが、なぜか乗れなかった。鈴木清順の弟子ということだが、どうもあまりピンと来なかった。
ただ宮崎あおいの声だけが良かった。