Cinema Review

X-MEN 2

監督:ブライアン・シンガー
出演:ヒュー・ジャックマンファムケ・ヤンセンジェームズ・マーズデンハル・ベリーアンナ・パキンパトリック・スチュアート

個人的に極めてグッドだった前作からの続き。再びミュータントと人類の共存のための戦いの日々を描く。

なんだかヒュー・ジャックマンハル・ベリーも売れちゃったよ。特にハル君。『007 ダイ・アナザーデイ』での女スパイ振りが評判よかった(僕はそうとも思わなかったけど)らしく、この作品では予告編で一番目立ってるのがハル君ってことになってしまった。なんてこったい。二人セットで『ソードフィッシュ』以来チェック対象になっていただけになんだか複雑な気分だ。注目してた俳優さんが売れていくときは一種特別な気分がするもんだ。

アゴしか印象に残らないサイクロップス役君もちょっと要チェックかなあ。

それはともかく。やー、いいじゃないですか。やっぱりヒュー君はいいね。どちらかというと前作よりエンターテイメント色が濃くなったせいか、前作の一番の魅力であった何となく底に流れる冷たい感じが薄まってしまった。映画として少し頑張りすぎた、詰め込み過ぎたのかなとも思う。低予算の映画の場合は、そのあたりの味付けが薄い場合があるようで、そこにまた遊び心の入る隙間があったりして楽しい結果になる時がある。前作『X-MEN』は全体的に説明不足で好印象だ。またヒュー君がバイクに乗って走りながら大笑いするところあたり、僕はなんとも説明できないけれど好きなシーンだなあ。

本作では主人公であるウルヴァリン誕生(改造)の秘密や、悪役教授(?)とエエ役教授の過去の関係などさまざな背景が語られていく。それが物語としての厚みを増すということなのだろうと思いはするが、どちらかというと僕は説明せず伏せたまま描写するのが好みかなあ。

まま、ともあれ。このシリーズはまだ映画として続きそうだ。楽しみ楽しみ。

Report: Yutaka Yasuda (2003.07.28)


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