Cinema Review

Tube Tails

Also Known as:チューブ・テイルズ

監督:エイミー・ジェイキンズ、ユアン・マクレガージュード・ロウ、チャールズ・マクドゥガル、スティーブン・ホプキンス、メンハジ・フーダ、ボブ・ホスキンス、アーマンド・イアヌッチ、ギャビー・デラール
出演:レイチェル・ワイズレイ・ウィンストン、アラン・ミラー

ロンドンの地下鉄で起きる数々のエピソードを 9 人の映画監督がオムニバスで綴る。

London Dogs』『ファイナル・カット』と、ここのところジュード・ロウが関係するイギリス映画を立て続けにビデオで見ている。いずれも低予算で作られたと思われる比較的小さな作品だが、雰囲気があって僕は好きだ。イギリスという空気なのだろうか。そういうものを感じる。この作品でもそれは同じで、エピソードはそれぞれに異なるものだが共通のものがあると思う。

ほとんど暗い地下鉄の構内で繰り広げられるエピソードは、ファンタジー、ほのぼの、エログロとりまぜられて、ある種混沌とした状態だ。ただどれも湿気を感じる。この湿気と混沌こそがイギリスの空気なのだろうか。残念なことに僕は海外の空気を、比較的新興の地域でしか知らない。ヨーロッパ、それもロンドンのような歴史のある地域はどうなのだろう。更に困ったことに自分自身は京都で育ったため、いわゆる日本の古都の空気は逆にわからないのだ。

ともあれエログロナンセンス的な空気については、何故か僕はイギリスのものとして受け止めている。

それぞれの話の最初にさりげなくタイトルと監督などがクレジットされる。『MOUSE』のフライドポテトや『Rosebud』のタバコ、ユアン・マクレガーの『BONE』はよくわかるのだが、ジュード・ロウの『A Bird In Hand』はでかでかと地下鉄構内に貼られた広告ポスターに、まるきり宣伝文句のように書かれていたせいで僕はすっかり見逃してしまった。

話の順にいまひとつ自信がないが、一応そのつもりで以下にタイトルを並べておく。

『MR. COOL』:エイミー・ジェイキンズ
『BONE』:ユアン・マクレガー
『A BIRD IN HAND』:ジュード・ロウ
『STEAL AWAY』:チャールズ・マクドゥガル
『HORNY』:スティーブン・ホプキンス
『GRASS HOPPER』:メンハジ・フーダ
『MY FATHER, THE LIER』:ボブ・ホスキンス
『MOUTH』:アーマンド・イアヌッチ
『ROSEBUD』:ギャビー・デラール

Report: Yutaka Yasuda (2001.11.17)


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