ダメな家老の息子が、脱藩藩士から拝刀を取り返す経緯をドタバタで描く。
まあ面白い着眼点だと思う。枠組を時代劇にとって、そこに思いきり現代的なキャスティングを施して、ハイキーなモノクロ映像とロック音楽で味付け。時代劇のパロディ形式をとったコメディだ。
個人的には楽しめたが、あまり人には薦められないような気がする。理由は大笑いできなかったからか。もう少しでツボが見つかるように思うが、なんか燃えない。
ちょっと興味深かったのが緒川たまき嬢が出ていたことだ。一部熱狂的と言うか、冷静に熱狂していると言うべきか、コアなファンがついている彼女の女優と言う側面について、ファンの反応はいかに?
見終って知人の F 君にメイルで振ってみたのだが、うーん、いまいち返事を避けているようだ。他のファンも余りメイリングリストなどでは触れたがらないらしい。やっぱりいまいちだったか。。広末涼子の歌手活動みたいなものか。
キャスティングで言えば布袋寅泰が一般に好評だが、それより個人的には夏木マリがヒットだ。彼女はこうした怪しげワル女が実に良く似合う。『鮫肌男と桃尻女』の真行寺君枝もグー。この手のキャスティングが増える事を願う。ハリウッド映画ではこうしたアクの強さはなかなか出ないだろうし。