スピード・マニアのタクシー運転手と、ダメダメ新米刑事のコメディ第二弾。今度は何故かフランスの高官の専属運転手に抜擢。しかしそれをマカフシギなニンジャが襲う。
まあ何と言うか、馬鹿な映画だ。この後僕は『チャーリーズ・エンジェル』を見て呆れる事になるが、それまでの間、本作は僕の本年度アゴ落ち No.1 作品だった。
前作『TAXi』はそのテンポの良さと荒削り度から非常に気に入った一編で、そのため本作も喜んで見に行った。一応前作の流れを受けつつ、ダメ刑事はドイツ人大女刑事をめでたく射止め、カミカゼ運転手はようやく免許と新車を手に入れ、晴れて彼女ともゴールインか?というあたりで快調に物語は進む、、はずだった。
しかし今回は余りの日本ネタ乱発に見ていて呆れてしまった。ホトホト困ってしまったと言っても良い。日本のエラいさんがやってきてサカナにされるのはまあいいが、長官専用車が「ニンジャー!」と叫ぶと動いたり止まったりするとか、そういう「地を這う」ネタが多過ぎた。僕個人は地を這うようなネタはかえって好みなんだけど、映画ではちょっと勘弁して欲しい。
製作のリュック・ベッソンは何故かこういう日本ネタを振るのが好きらしいが(『グラン・ブルー』の日の丸潜水隊とか)、こういうので笑えるというのはどういう神経なのだろう?通りがかりの美人に片っ端から「ジュテーム」と走り寄って花を一輪渡しまくるフランス大使とかでも笑えるのだろうか?(おかしなフランス人、というイメージがちょっと湧かなかった、、余り見かけないもので)
ここは一発、誰かリュック・ベッソンに、ビデオ『吉本ギャグ100連発』でも見せて、少し日本のネタの洗練度を勉強してもらいたいものだ。