Cinema Essay

スターウォーズの醍醐味


ジョン:スターウォーズ見に行きましたねえ。この勢いだと二度目に行ってしまいそうだけど、ほんと好きですねえ。どのあたりがよござんしょうか?
スーザン:エピソード1に関しては、オビ・ワン様がカッコいいですよね。それと迫力の映像が好きですね。今回は残念ながらストーリーがいまいちでしたね。何だかややこしいというか、展開が激しいというか。
ジョン:僕はちょっと集中力に欠けて散漫という印象だったなあ。もっと単純なストーリーの方が向いているのかなあという気がする。でもスターウォーズのお楽しみというと、ストーリー以外のところにあるんじゃないの?誰がかっこいいとかキャラクターの何とかが面白いとか。
スーザン:それはそうかもね。でも、前の3作は主人公ルークの物語だっていうところがはっきりしていたのに、今回はまるで前置きのように、一体誰の物語なのかがはっきいりしてないですねえ。これも残念。私としてはオビ・ワン様にもっと活躍してほしかったんだけど、きっと次作からはアナキンの話なのでしょうね。一体誰が演じるのでしょう。
ジョン:焦点が定まってないというのは確かに。オビ・ワンはこの先ずっと出るとは思うんだけど、多分次作は10年くらい経った設定になるんだろうねえ。ユアン・マクレガーはプラス10歳くらいは行けるだろうな。ナタリー・ポートマンも多分大丈夫。二十歳前後のアナキン君か。
スーザン:一応候補にはレオ君の名前が、、
ジョン:レオナルド君ですかー?御冗談でしょう。。。年齢的には誰あたりなのかなあ。マット・デイモン君ではちょっと行き過ぎか。でも思慮深い、もしくは暗い影のある人でないと雰囲気でないでしょう。若い頃のキアヌ君のような。
スーザン:ウンウン、そうですね。誰に決定するのか楽しみですね。で、ここで前3部作についてですが、私が初めて見たのは小学生の5、6年生の時で、ハリソン様ファンのいとこに連れられて『帝国の逆襲』を見たのでした。2作目だから当然ストーリーはいまいち良く分からなかった。でも、私を夢中にしてくれた映画でした。ルーク様がとにかく素敵で、初めて見たSF映画としてもショックを受けました。スターウォーズとの出会いはどうでした?
ジョン:初見はどうだったかなあ。中学生の頃に京都の三番館『京一会舘』で一作目と二作目を連続で掛けていたのを見に行ったのかなあ。一、二、三と三連チャンだったかも知れない。まあ余り興味はなくて、ずいぶん後になってから見たな。見てもそれほどとは思わなかったなあ。結局映画をよく見るようになったのは、その後、高校生になってからだったし。理由はお金が無かったからだけどね。でもマーク・ハミルってカッコ良かったですかぁ?ルーカスは役者の見栄えを余り考えてないような気がするのは私だけ?
スーザン:私っていつもそうなんだけど、マーク・ハミルが好きなんじゃなくてルークがいいのよね。特に『帝国の逆襲』では、ストーリーも全体的に暗くって独特の雰囲気があって、その中でルークが哀愁ただよう感じでよいのですよ。1作目はルークの冒険って感じでまだ明るさがあってそれもなかなかでした。これはしばらくして日本語吹替え版をを上映したのですっとんで見に行きました。3作目は高校生になったので、一人で朝一番から並んで2回続けて見たねえ。でも3作目は騒がしい映画になってしまったなあ。
ジョン:暗い雰囲気ですかー。
スーザン:三作の中では二作目が一番いいという人が多いらしい。
ジョン:ほんまかいな。で、これをきっかけにSF映画を見るようになったと。
スーザン:SFというわけではなく、単純にカッコいい映画に走るようになりました。『ランボー』とか。SFはスターウォーズ以外に見たいというのが続かなかったのよね。
ジョン:『ランボー』ですか?偉い違いですなあ。個人的には『ランボー』一発目は結構好きですけどね。後がちょっと滅茶苦茶ですが。他には?
スーザン:『トップガン』とか。ちなみに私は『ランボー2』が好きでビデオ買いました。ははは。この頃から『007』も見始めましたね。高校の頃に流行ったのはあとダンスものかな?『フラッシュダンス』『フットルース』ですよね。そうそう、ダンスというよりも歌がいっぱいの映画かな?『ストリート・オブ・ファイヤー』いいでしょ。
ジョン:『ストリート・オブ・ファイヤー』は確かに良かった。内容的にはバカバカしいんだけど、絵が悪くないのと、テンションがそれなりに感じられたなあ。こういう出来不出来ってのは何が左右するんだろうねえ。僕はもうウィレム・デフォーがゴムのオーバーオール来て出てきただけで大拍手なんだけどね。ダイアン・レイン映画の中では実は一番美人に映ってる?という気もするし。
スーザン:で、映画館にいけなくて残念だったのが『レディ・ホーク』。ルトガー・ハウアーがこれでもかっていうくらいにかっこいい騎士さんなのですよ。相手役が若い(あんまりかわってないかな?)ミシェル・ファイファーでこれがまたお美しくて、この二人のなかなか結ばれない恋がせつなくて・・・。普通の恋愛映画はこのころ退屈で全然見なかったけど、これはまさにおとぎ話で、ビデオを買って見まくりでした。
ジョン:かなり脱線しましたが、まあ空想のストーリーものという路線ではスターウォーズはばっちりはまってますねえ。そういえば『タイタンの戦い』も良かったといってましたねえ。スペースオペラ、というと、、そうか『フラッシュ・ゴードン』はいかが?
スーザン:テレビでしか見なかったけれど好きですねえ。ああ、頭に曲が流れてくる!
ジョン:それはQUEENですね。フレディ・マーキュリーの叫び声が響く。「フラッシュ!ああー」っと。じゃあ大作、『砂の惑星』はどーだ?
スーザン:うーん、それはだめでしたねえ。カイルくんはきらいじゃないんだけど、記憶に残らなかったなあ。やっぱり退屈だったのと、絵的に良くなかったような気がします。
ジョン:退屈さは否定しないけど、僕は絵はまずまず好みです。良くも悪くもリンチの作品だなあと思う。ところで話を戻してスターウォーズ。今回悪役 1 号君は元気があってなかなか良かったけど、彼はいかが?『ターミネーター2』の悪役も元気があって良かったなあ。やっぱりこうでなくっちゃ。
スーザン:そうそう、噂では今回の悪役はちっともこわくないからダメという意見もあったようだけど、私は良く動く(スタントマンだから当然)し、チャンバラとしてはグーでしたね。
ジョン:恐くないかー。でもダースベイダーは僕の印象では静の悪役だったわけで、今回同じイメージできても二番煎じだったと思うなあ。まっぷたつになって「あれー」と落ちていったわけですが、果たしてあれで終りなんですかね。
スーザン:私は復活してくれる事を願いますが、噂では(噂が飛び回ってるなあ)彼がいなくなったから次の弟子としてアナキンを選ぶらしいよ。どうなるのでしょうねえ。
ジョン:考えてみたら今作はどうも登場人物が多かったような気がする。次作はもうちょっと整理されてるといいなあ。スターウォーズの醍醐味としては、もっと単純な構成と分かりやすい(感情移入しやすい)ストーリーが第一だと思うからね。
スーザン:同感ですね。前三部作のようにがらっと雰囲気の違うものを期待したいですね。内容もアナキンとアミダラの恋物語のようなので前作の順番と同じだね。うっ、そうするとオビ・ワン様はどうなるのかしら。私がおそばにまいりますっ!
ジョン:ああなるほど、前のシリーズも二作めはそうだったのね。パターンなのね。はい、そうするとオビ・ワン君の出番はないよ。放浪するのよ、きっと。出番がなくなったダース・モール君と場末の立ち飲み屋でくだを巻くと、、、
スーザン:いやいやーん、ぜひ活躍して下さいませ。

Report: ジョン&スーザン (1999.09.23)


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