謎の妖怪ロー・パンにさらわれた恋人を救い出すため、迷い込んだチャイナ・タウンで繰り広げられるアクションが楽しい。
初見はいつだったろうか。もう 10 年以上前のことだと思うのだけれど、強烈な印象を僕に残した映画だ。なんといっても面白い。カーペンターの作品としては傑作の部類に入れていいと思う。そして主演はカート・ラッセル。『ニューヨーク1997』『遊星からの物体 X』と、僕の好きなカーペンター作品は例外なくこの組合せだ。
全編実に明るいアクションで楽しい限りだ。特に突如として空中から現れるなぞの中国人(?)用心棒 3 人組が笑わせてくれる。バリバリバリバリと登場する時は決まって強烈なカミナリが鳴り響き、三人三様のアクションとポーズで現れる。でも基本的に妙なカンフー的アクションに「はいっはいっ」という例の奇声という組合せは同じ。そこに時おり「しゅごー、はー」という妙な呼吸音が交じって、これがまた僕の笑いのツボを押してくれること押してくれること。
何を考えたか NHK 衛星が掛けたため、僕は自室でテレビを見ていたわけだが、もう途中からその場面になると一緒に「しゅごー」と言って手を動かしてしまう。見終った後も数日の間は頭の中を「しゅごー、はー」がぐるぐる回る。もうばかばかしいったらありゃしない。
これだからカーペンター映画はやめられない。