Stage Review

マイケルナイマンコンサート

場所:新神戸オリエンタル劇場/3階A列12番
演奏:マイケルナイマンバンド


MICHAEL NYMAN BAND CONCERT 1995
マイケルナイマンバンド・コンサート
95年12月15日(金)6:30開場7:00開演

パトリスルコント監督(『髪結いの亭主』他)やジェーンカンピオン監督(『ピアノレッスン』)の映画音楽で一躍有名になった作曲家、マイケルナイマンは元々ピーターグリナウェー監督の専属音楽家として知られていました。「ピーターグリナウェーの影にマイケルナイマンあり」と言われる程、ピーターグリナウェーの作品にはマイケルナイマンの音楽がつきもので、ナイマンは彼のほとんどの作品の映画音楽を手掛けているのです。

ピーターグリナウェー+マイケルナイマンコンビの作品としては、『zoo』『数に溺れて』『英国式庭園殺人事件』『建築家の腹』『プロスペローの本』等が代表作にあげられるのですが、今回のコンサートもピーターグリナウェー作品を中心に演奏されました。

私は特に『メモリアル』(『コックと泥棒その妻と愛人』より)という曲が気に入っているのですが、この曲のオープニングメドレーはほとんど「料理の鉄人」のオープニングテーマと同じなんですね。

※ちなみに「料理の鉄人」の音楽もマイケルナイマンが手掛けています。(『バックドラフト』のテーマ曲と同じだという噂を耳にしたことがあるのですが、私はこの映画を見たことがないので何ともいえません。)

多分、ナイマンは『コックと泥棒その妻と愛人』のコックと『料理の鉄人』のコックをかけたんじゃないかと個人的には思っているのですが本当のところはよくわかりません。

まぁ、その話はさておき、念願の『ピアノレッスン』のテーマ曲(「The Sacrifice」)を生で聴き、感動してしまった私。「やはり本物は違う!」と、私のつたない練習量ではあれほど弾きこなすことはできないと痛感しました。ホリーハンターが必死で練習したものの、やはり「吹替え」にしようと言われた訳がよくわかります。素人じゃやっぱり限界があるんですね。

P.S このコンサートが終ってから私はご本人と握手をし、サインをもらい、ちょっと喋べりました。これが私の最近の自慢です。

Report: Yuko Ohshima (1998.03.22)


[ Search ]