平凡な時計職人の男は、ある日突然何者かに命を狙わはじめる。自分の知らない自分の過去に、何か秘密があるようだ。彼は自分の過去を探し始める。
あらすじを書いていて、いや、良くある筋書きだなと思ってしまった。近いところでは『The Long Kiss Goodnight』がそうかな。ジーナ・デイビスが女秘密工作員を演じてカッコ良かった。この作品ではマイケル・ビーンがその役どころだ。僕は彼の作品をせいぜい『ターミネーター』『エイリアン2』くらいしか知らない。これだけいい作品に出ていながらも、それ以後特にブレイクもせず、最近余り見ない。
そしてまた良くある筋書きの流れに乗って、巻き込まれ型ヒロインを演じるのがパッツィ・ケンジットだ。精神科医役で、物語の冒頭から登場するが、まったく大した重要性もなく、ただ巻き込まれて流されていく。
でもまあいいのだそんなことは。(久しぶりのこのフレーズ)
そう、僕はただパッツィを見るためだけにこの作品を見た。彼女は子役時代からずっといろんな作品に出ていて、アイドル歌手なんかやってたりもするらしい。なかなか可愛い感じだなあと思うのだが、いまひとつブレイクしない。『リーサル・ウェポン2』にメル・ギブソンの相手役で登場して、黒スーツに身を固めたオランダ人秘書(だったよな)というカッコいい役をやっておきながら、やっぱりその後も泣かず飛ばず。この作品の後も、『ブロンドの標的』も含めてコンスタントにいろんな作品に出演しているんだけどなあ。
つまり売れそうで売れない男優と女優の、余りパッとしない映画、それがこの作品ということになるかも知れない。ひどい言い方だなあ。
でもマイケル・ビーンはなかなかカッコいい。まるでジャン・クロード・バン・ダムのようで、身のこなしがよろしい。格闘技の訓練を受けた秘密工作員、という設定に説得力を与える。逆にパッツィは、役のせいか、うーん、ぱっとしないなあ。
頑張れパッツィ、今度はいい役での登場を期待してます。ブレイクするといいね。でも余り売れてしまうとちょっと悲しくもあるなあ。しかし全く売れなくなると次作が見られなくなるからそれも困る。うーんどうしたものか。。。。
ファンは悩むのである。ビーン君のファンもきっと似たようなものだろう。