やってくれるぜ!ダニー・ボイル!!
後半はちょっとしんみり、いかにもな青春映画の雰囲気に突入だけど、前半はとことんスピーディーでキッチュでヒップでポップでクール!! ヘロインをひたすら打ちまくるタフな"え"で、注射器に血を逆流させてるところのアップなんて、おお!!こりゃあ効くぜーって、ワクワクしてしまう。加えてレジーのセリフが超ナイス!!(見た人には分かるでしょう。)
同じ、若者のやるせなさを描いた今までの映画(いわゆる青春群像って奴か?)とは、ひねり方が棒みたいなウ○コとまきまきんぐらいちがう!(どっちも社会/人生の暗部?だけど、与えるイメージがすごくかわる)
'92の『LONDON KILLS ME』(by. Hanif Kureishi)もイギリスの若者にめっちゃうけ入れられた、暗たんとした青春をテーマにした映画だけど、社会状況とか階級やら制度やらにとらわれすぎてて、妙に斜に構えたポーズを取ってて、『LESS THAN ZERO』の流れを汲んでるようなだったけど、Train Spotting はそうした従来の鋳型みたいのを完全につきやぶって超えてしまっている。底抜けだ。
映像的には特に目新しい手法を使ってるワケじゃないし、どちらかと言えばオールドな作りなのにとってもケミカル。それは、映像と音楽のくみあわせの妙によるものでしょうな。
イギー・ポップを柱にルー・リードやらブラーやらユエン・ブレンナーやらの音!! もう、たまりまへんなあ、の世界ですよ。
それにしても、レントンはちょっちルパ〜ンだと思うのは私だけでしょうか…?
それに、レントンは Train Spotter (チャンスの女神様のしっぽをつかまえちゃう、抜け目ないヤツ)とされてるけど、果たしてそうなのか?彼は望む生活を手に入れて、そいつこそが happy life なのか?
なんにせよ、自分が愉快に暮らせりゃ
それが best life 。
choose your life!!