美貌の妻を持つホテル経営者。子供も生まれて毎日が幸せな筈なのだが彼は美しい妻がどこかで浮気をしているのでは無いかと気が気でない。嫉妬の余り彼の中で何かが徐々におかしくなっていく。
再びのベアール様です。もうそれだけです。内容は『フランスの女』に引き続きやっぱりワケ判りません。でもいいのです。美しいベアール様だけ見てください。。。
でも毎度ベアール映画のレビュー記事がそれだけじゃヒドいので何か書きましょう。美貌の妻という役は『フランスの女』と一緒で、年齢のせいもあるのでしょうが最近ベアールはそういう役が多いような気がします。ベアール自身も子供がいますし。ここ暫く共演が続いていたダニエル・オートレイユは今回は出ず。(確かベアールとは離婚したのでは?)
原題は『L' enfer』。フランス語で地獄という意味だから、邦題はそんなにおかしくはない。
題材とベアールというキャストからして、うまくやればサイコサスペンス調の良い作品になったと思うのだけれど、監督の趣味なのかどうなのか、わざわざ消化不良な作品を狙ったような感じすらしてしまう。
美し過ぎる女への倒錯せんばかりの思い込みによって何かが狂って行く作品としてはそんなに有名な映画ではないかも知れないが『ボディ・ダブル』を思い浮かべる。追いかけられる女役は無名の人だったように思うが。(そしてそんなに美人でもなかったと思うが!)サスペンスというか何と言うか、しっかり楽しめる良い作品だったと思う。
でもまあ美女鑑賞映画と言えばジェーン・フォンダの『バーバレラ』、ボー・デレクの『テン(10)』『ターザン』を含めてトンでもない単純鑑賞映画が一杯ありそうだが!(ナスターシャ・キンスキーの『テス』は結構良いと思うが、これは単なるファンのひいき眼かもしれない。)
この作品はベアール鑑賞映画というわけでも無いし、サスペンスとしても不発で、なんだか面白くない。作品中に使われている、主人公の妄想の世界に入る時にカメラがぐにゃっと傾く描写など面白い部分もあるのだが、、、
ええいやっぱりここはベアール様だけ見てください。あああっ、ベアール様っ。