Cinema Review

バットマン

Also Known as:Batman

監督:ティム・バートン
出演:マイケル・キートンジャック・ニコルソンキム・ベイシンガー

近未来都市ゴッサム・シティの謎の仮面の男バットマンがギャングのジャックと対決する。

何と言うか、謎の映画です。

元々はアメリカンコミックス生まれのヒーロー物なのですが、映像化はモノクローム時代の連続TVドラマから始まっていたのでしょうか。アメコミって言うのは日本のコミックスとは違って、非常に短い一発お気楽物のように思いますが、バットマンもその通りのものです。これを映像化する場合にやっぱり似合うのは15分ないしは30分で一話完結のお気楽短編モノでしょう。

5分で「ん、この事件はジャックの仕業だな、行くぞロビン!」
10分で「えーいくそ、出たなバットマン!」
15分で「えい、ここはバット風船で、こいつはバット消火器で!よし一件落着!」

これです。このタイミングです。この間を外しては見ていられません。ところがこの映画はこの調子でやるべき内容を120分に引き延ばしてしまうのです。確かに豪華な構成にはなっていますが、お気楽バットマンの本質を変えることは出来ません。見ていてツラい!これが公開当時一躍人気があったのですから、うーん、ハリウッド映画はようわからん。

Report: Yutaka Yasuda (1995.06.18)


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