つかこうへい原作のこの映画が私の邦画のピカイチ。
これはキネマの世界を描いた申し分のない作品です。おちぶれスターと大部屋役者、極端なふたりの間を揺れ動く売れない女優。現実離れしたキャラクターなのに、みている誰もがその哀愁たっぷりの男心・女心を実感できてしまう。役者が役者を演じる・・それはすさまじい程の演技力です。
見はじめに感じるクサさはどんどん消滅、みどころがあの有名な階段落ちだけあってオチも格別な作品なのです。
私は劇場へは3度も足を運びました。そして3度とも松阪慶子演じる”小夏”になって泣きじゃくりました。一番泣いた場面は世間ではあまり話題にあがらなかったシーンでしたが、映画は素晴らしく評価されましたね、みてないひとはぜひみてください。