勤勉実直を絵に描いたような外交官の男が占領下の香港で歌姫に恋をする。しかし彼女はスパイだった。
これは詰まらない。一連のクローネンバーグ映画としての面白さもない上に、ストーリーとしてもいまいちの様な気がする。(まあ僕が映画の筋の事をとやかく言う能力はないか。)
そして極め付けな事にジョン・ローンの女装がグロい。もう少し美人に仕上がっていたらこういう映画はそれだけで見ることが出来るものだけれど、このジョン・ローンはいただけない。西洋人はこれでも美人の東洋女性に見えるのだろうか。うううううむ。かんべんしてくれー。
この原稿を書いている時点ではこの作品がクローネンバーグの最新作である。どうしたクローネンバーグ。次は期待しているぞ。
しかしこういう勤勉実直な駄目中年男をやらせたらジェレミー・アイアンズは良い。『戦慄の絆』に続く二回目だが、前作ではこういう駄目男を演じている訳ではない。