Cinema Essay

映画女優さんの事


僕は昔ナスターシャ・キンスキーが好きでした。いつの頃から密かなファンになったのかは覚えてないのですが、多分高校生の頃に見た『キャット・ピープル』でぴぴぴっと来たのでありましょう。キャット・ピープルも良いのですが、キンスキーでお薦めなのはキンスキーがまだ若い頃の作品です。『レッスンC』(原題は今調べたら『Boarding School』ないしは『Passion Flower Hotel』となっていますね。メチャクチャだ。)とか『Stay as you are』(だったっけ)などが良いですね。有名なのは何と言っても『テス』でしょうけど。テスも良いです。はい。言っていることにまとまりがないですが、ファンと言うのはそう言うものです。

しかし僕はイザベル・アジャーニも好きなのです。アジャーニを最初に見たのは『サブウェイ』で、これはロードショーでした。確かマイナーな映画館だった様に思うので今は無き四条コマゴールドとかではなかったろうか。今でも思い出す、その『サブウェイ』でのアジャーニの登場シーン、パリの地下鉄でパーティ帰りのアジャーニのアップでこれまたぴぴぴっと来たのであります。
何にしても映画のタイトルを覚えない僕は、アジャーニの映画のタイトルも殆ど覚えてないのです。ここに挙げられないのが非常に残念。若い頃のアジャーニはそれは綺麗ですはい。つい最近彼女は『可愛いだけじゃ駄目かしら』という映画に出ました。何とこの映画では25才のモデル役をやっているのですが、実際の年齢はこれより遥かに上。10才以上違うのではないだろうか?でも今でも本当に信じられないほど美しい。

ところで僕はウィノナ・ライダーも好きなんだなあ。ライダーを初めて見たのは連れに引っ張られて見に行った『シザー・ハンズ』でありまして、これでぴぴぴっと来たのでした。ちょっとエキセントリックな感じがするのですが、そこもよろしいじゃあありませんか。
ナイト・オン・ザ・プラネット』の彼女は全くもって下町のがきんちょで『ドラキュラ』の彼女は高貴な御婦人で、どっかのポスターで見た彼女はこれまたえらい美人なのでありました。ちょっと時間が経つとコロっとイメージが変わります。そう言えば彼女は『ビートル・ジュース』に子供の頃出ていたのではないかな?『シザー・ハンズ』の彼女は髪を金髪に染めていた(のかカツラだったのか)のですが、僕はどちらかと言うと本来の黒髪が気に入っています。お薦めはやはり『ナイト・オン・ザ・プラネット』でしょう。

ところが今はエマニュエル・ベアールがお気に入りだったりします。ベアールを初めて見たのは、みなみ会館に張ってあった『天使とデート』のポスターでした。そのすぐ後にテレビで放映したので思わず見てしまいました。台詞のない役で、主役は一応フィービー・ケイツなのだろうけど、しかし僕はひたすらベアールだけを見ていました。これでまたぴぴぴっと来てしまった僕は、それから『マノンの泉』『愛を弾く女』『優しく愛して』『エレベータを降りて左』『無秩序な少女』『美しき諍い女(いさかいめ)』と続けてビデオでチェックしてしまいました。僕のお薦めは『エレベータを降りて左』の彼女であります。ちょっと露出度の高い格好のシーンが多いのですが、元々丸い感じの体型の彼女はここではなかなか可愛らしい感じがして良いのです。ベアールはデビューしてしばらくの間映画雑誌などで評判になり、国内で結構人気があった模様。僕は残念なことにその頃の事は全く知らず、今になって非常に悔しい思いをしています。彼女は今度『小悪魔とキッス』という作品に主演していて、もうビデオも出ています。今度はこれもチェックしなければいけない。うん。

でもでも実は『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のジョイ・ウォンにもぴぴっと来ていたし、『フェノミナ』のジェニファー・コネリーにもぴぴっ、『ダメージ』のジュリエット・ビノシュにもぴぴっ、マイナーなところでは『プレデター』のベトナム人役の女優さん(この人この時期に他に2本ばかり出ていたけど消えた)にもぴぴっ、『スペース・バンパイア』の吸血鬼役の女優さん(この人これ以外に知らない!)に至ってはぴぴぴぴぴっと来ていたんだけど、うーんやっぱり今はベアールが一番だなあ。

ああっ、べあーるさまっ。

Report: Yutaka Yasuda (1994.09.24)


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